江戸川乱歩邸見学/桑の実

先週金曜日は仕事関連で江戸川乱歩邸と土蔵を見学させてもらった。仕事場からほんの数分の距離だと知ってはいたが、訪れたことがなかった。現在は立教大学の所有になっているが、普段は一般公開されていない。最近では3月に西池袋の「新池袋モンパルナス」という地域興し的キャンペーンの一環で公開された。乱歩の少年探偵団ものを昭和40年代半ばの小学生時代に随分読んだが、それ以降はほとんど読むこともなく、最近になって小学三年生の娘が学校から借りてきた二十面相ものを読んでやるまで、約30年近いブランクがあったことになる。
私邸の飾り棚には、海外の推理作家協会から贈られたとみられる小さなポーの陶製の胸像があった。見覚えがあった。確か「探偵スルース」という、ローレンス・オリヴィエマイケル・ケインの二人だけで演じる映画に出てきたものと同じだ。イギリスの老いた推理作家であるオリヴィエと若い妻の愛人であるケインの二人の、ほとんど室内でのやり取りだけで進行するブラックな異色作で、好きな映画だったので、おおっ、見覚えのある置物が!と、ちょっと感激した。乱歩ファンにとっては全く的はずれな感激の仕方かと思うが...。


   


週末は体がどうしようもなくバキバキに凝っていたので、近くの「お風呂の王様」に。10種類ほどの風呂があるのだが、関東には珍しく「電気風呂」がある。これが結構しびれる。露天にはスノコの下から暖かい蒸気が出ているスペースがあり、陽気が暖かくなってきたので人気だ。男どもが青空の下、半分ウツラウツラしながら隙間なく裸で累々と転がっている....。参加しにくい光景だ。

その後、家の近くの川岸で、娘と桑の実を採った。完熟していると結構美味しい。娘は桑の実や野いちごを採って食べるのが好きなので、よく一緒に採りに出かける。つくしや山栗やむかごなども採りにいく。近所の友達連中はあまり付き合ってくれないようだ。確かに、今はもっと美味しいものが周りに溢れているが、自分で採って食べるのは楽しい。私も子供の頃は桑や栗などを採りに行くのがとても好きだった。遺伝だろうか。