マッシュルーム・ジャスパー/サリフ・ケイタ

世界銀行の総裁ウォルフォウィッツが辞任した。愛人をえこひいきして、必要以上の待遇を与えていたのが問題になっていた。アフリカのエイズ撲滅は「禁欲」によって実現すべしとしていた政府高官やら、イラク侵攻の「ショックと畏れ」作戦を考えたハーマン・ウルマンはDCマダム禍の渦中で、もうネオコン陣営は散々なのだ。こんな連中が正義やら道徳やら説いていたんだからいやになってしまう。静かに退かせるんじゃなくて、政権内でやっていた悪事を徹底的に追究してほしい。

ebayで買ったマッシュルーム・ジャスパーという、アリゾナで最近新しく見つかったユニークなジャスパーの板が届いた。以前、メノウ化した恐竜の骨のスライスを買った業者だ。前回は割れて届いたが、今回は「くれぐれも丁寧に梱包して」と頼むと、「“空港のゴリラたち”がブン投げても大丈夫なように梱包した」とのことだった。無事届いたが、必ずしも十分な梱包という感じでもなかった。板は5ミリくらいしかないので、振動がモロに伝わると、直接衝撃をうけなくても割れるのだ。
マッシュルーム・ジャスパーは、マッシュルームというより、シメジ、それもブナシメジのような傘の丸いやつじゃなくて、ちょっとつぶれた感じの傘の(名前を忘れたけれど)シメジの株をさらにグッと上から潰したような模様なのだ。地味だけれど、なかなか面白い模様だ。アメリカ人はジャスパーが好きだ。オレゴンなどで、面白い模様のジャスパーがいろいろ採れることもあるが、半貴石を使ったブローチなどが広く愛好されているし、趣味でカボッションなどを作る人も多い。ジャスパーは模様のバリエーションも多く、総じて安価なのでいろいろと楽しめるに違いない。ここ数年でも、「SFジャスパー」「スパイダーマン・ジャスパー」など、ちょろい名前の新種のジャスバーが沢山流通している。サイトの以下のページでもいくつか紹介した。
http://www.lithos-graphics.com/stones/patterns.html


ここのところ、サリフ・ケイタの「Moffou」をよく聞いている。5年くらい前のアルバムだ。気温が上がってきて、このアルバムの乾いた爽感にはちょうどいい陽気だ。
マリにはコラという弦楽器があるが、この音色がとても好きだ。独特な涼感のある、寂しげだが、なんともいえない愛らしさのある音だ。コラの名手のToumani Diabateのアルバムもなかなかいい。

Moffou Behmanka In Heart of the Moon