小平霊園

ここのところ、ずーっと仕事場に雪隠詰めで、あまり外気を吸っていなかったが、今日は朝から義母の納骨で家族で小平霊園に。今年は紅葉が遅い。ちょうど色づき始めたような感じで、小雨まじりで寒かったが清々しかった。小平霊園は広い。案内の刷り物を見ると、山本七平、大山郁夫、村上一郎などの名が。「善三郎」と彫られた巨大な墓石があり、亡くなった義母は「ヤクザの親分さんの墓」と言っていたようだが、ネットで検索してみると、小川未明の夫の画家、児島善三郎の墓もあるというので、もしかすると、それか? ちょっとそれにしては大げさに過ぎる感じもするが。面白い形をした墓石も多い。おはぎのような、まんじゅう型で表面に丸石を貼り付けた不思議な形のものがあった。故人の希望に沿ったものだったのか、何かしら伝統のある様式なのか。
寺山修司の墓石の上部は開かれた本の形をしているらしい。実物は見たことないが、写真が書籍の装幀に使われている。チェコの作家カレル・チャペックの墓も開いた本の形をしているということを最近知った。東欧文学の研究者の阿部賢一さんが撮影した写真を見せていただいたのだが、なかなか雰囲気のある墓石だった。