地震7

今日は比較的暇だったが、ずっと佐川急便を待っていた。どうしても今日受け取りたいものだったが、約束の時間になって来ない。ガソリンスタンド渋滞などにつかまっていたようだ。まだ、1キロ、2キロの行列はざらだという。
原発はあいかわらず危機的状況なのだが、テレビはほとんど通常通りの放送。旨い店の紹介とかしていて、見ようによってはポール・バーホーベンとかが撮りそうな悪趣味なSF映画のようだ。事故の前であったら、燃料棒が何メートルも冷却水から露出しているというのはありえない事態として、関係者から一笑に付されただろうけど、今日は1-3号炉の燃料棒がどれだけ水の上に露出しているかという数字が、NHKの定時ニュースで「ちなみに」という感じで報道されていた。一時「空焚き」状態だったことに比べれば、1-2メートルというのはまだましなんだろうが、感覚が麻痺してきているのではないか。
電気が通ったときに、システムが上手く動いてくれることを願う。

保安院が屋内待避圏内では「なるべく車で移動」と言っていたが、被災地に物資を届ける車のガソリンさえ足りない状況で、全く現実的でない。テレビの解説などでも外出時に着ていた服はビニール袋に入れて、中に持ち込まず的なことを言うのだが、そんなことを継続的にできるはずもない。最悪の事故が避けられたとしても、完全に事態が収拾されるには今年いっぱいくらいかかるんではないだろうか。一刻も早く国が、きちんと手当てすべきだと思う。

放射線のレベルに関しては原子力資料情報室に以下の記事が。
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1028

たしかに、メディアは「ただちに人体に影響のあるレベルでは全くない」を連呼しているが、ただちに影響があるなんてのは最悪の事態であって、長期間通常よりも高い放射能値の環境で生活したらどういうリスクがあるのかというのは、チェルノブイリ原発労働者の被曝くらいしか、ほとんどデータなどないはずだ。
今メディアのやるべきことは事態の推移を、国の施策が本当に妥当なものかを、多角的に検討することであって、「とりあえず今は大丈夫」と言い続けることではないだろう。今後じわじわと放射能値が上がった場合にどう考えるべきなのか、劇的に放出されるような事態になったらどうすべきなのか、何一つ議論されていなければ、結果、新たな現実への対応が難しくなる。
3号炉への放水は数ヶ月必要とのコメントが出されたが、その間、瓦礫と化した建屋は放置するということなのか、修復可能ということなのか。その間、30キロ圏内に住居があった人たちはどうなるのか、先回りして検討してほしい。炉心溶融が始まってからもうかなりの時間が経っている。保安院だったか東電だったかわからないが、溶け出した燃料が再び核反応を始めている可能性はあるのかという問いに対し、否定できないと言っていた。これに関してもメディアは触れたがらない。