江戸東京たてもの園

家族で小金井公園に散歩に。ここの「江戸東京たてもの園」が好きで、何度か入っている。建物そのものも面白いが、200年くらい経過している古民家の囲炉裏に火がはいっていて、火を見ながらお茶を飲めるようなオープンな感じがいい。多くのボランティアに支えられているが、働いている人たちは感じのいい人が多い。「下町」エリアには昭和初期の看板建築や立派な銭湯、酒屋などが立ち並び、空き地には「ドラえもん」に出て来るような土管が積んであり、独楽や竹馬などで遊べるようになっているので、子どもにも人気がある。
可笑しいのは、林の中に「鬼太郎の家」の復元モデルがあることだ。テレビアニメなどに出て来る木の上の家ではなくて、「墓場の鬼太郎」に出て来る、小さなボロボロの家で、これがなんともリアルにつくられている。
銭湯「子宝の湯」は「千と千尋の神隠し」のモデルになったらしい。ブラブラしていると、禿げ上がった着流しのご隠居といった様子の爺さんが歩いている。この人も施設の一部なのか?と思うような出立ちだったが、一般の見物客だった。周囲がかなり「本格的な」雰囲気になっていた。そこで思いついたが、暇を持て余している老人たちに、50年前くらいの格好で、敷地内を適当にブラブラしていてもらうというのはどうだろうか。建物だけでなく、人が加わるとかなりリアルになると思うのだが。



左から:昭和12年に建てられた写真館、古い農家の縁側のお手玉干し柿


二百年前の農家、囲炉裏、「鬼太郎の家」

下町エリアの看板建築、銭湯の脱衣所の「ご隠居」、下町エリア遠景(正面が「子宝の湯」)

「子宝の湯」内部、土管のある空き地