サンタクロースはどこから来たんだろうか

世間がだんだんクリスマスめいてきた。それにしても後半月ほどで年が終わってしまうという実感がない。ライブドア事件とか、マンション偽装問題とかからもうそんなに時間が経ったのか。
娘が私あてのプレゼントをつくるから、見るな、ここにいるな、と言いだし、しまいに、「一人で仕事をしてたらどうか」とまで言う。最近ずっと泊まり込みが続いてようやく帰って来たというのに、なんてやつだ!
今、世の中に流布している赤い服を着た太っちょの、老人サンタというイメージはコカコーラの広告の絵から広まったものらしいが、最近、当のコカコーラ社がそれを示唆するコマーシャルをやっている。でも、うちが作ったんですよ、とまでは、子ども手前言えないんだろうな。「ホーホーホー」とか言ったりするのはいつごろからなんだろう。
サンタ=セント・ニコラスの墓というのを、トルコで見たことがある。トルコにいた聖人の話がどういうわけか、北方神話に由来する冬至の祭、キリストの誕生日のお祝いやら、ケルト的樹木信仰などとくっついてごちゃ混ぜになって、今のクリスマスがあるようだ。イギリスではピューリタン革命の後の厳格主義の時代、クリスマスのお祝いは異教的であるとして禁止されていたという。さらに、ネットで少し調べてみると、袋を背負ったサンタの姿は元は子供をさらう、人さらいの姿から来ているという記述が! 書いている人は古い百科事典の記述としているが、これは面白そうな話だ。もう少し調べてみたい。
娘はカトリック系の幼稚園に通っていた。私が住んでいる秋津とか清瀬には療養所や病院などがたくさんあった関係で、キリスト教団体の施設が多い。当然、クリスマス行事というのがあり、子供に「聖劇」などやらせる。働ーけ、働ーけぇー。とかいって、ローマ兵がユダヤ人を酷使する場面などがある。幼稚園児にやらせるような劇か? 子供たちにプレゼントを配るサンタクロースは例の赤い服を着たサンタではなく、もう少し史実に即した、司祭服を着た聖ニコラスだったようだ。これが子供にはあまり評判がよくなかったようで、「これはサンタじゃないよぅ」という声があがるも、「サンタですっ!」といいつつ、配るプレゼントはマリア様の像など....。うーむ。園庭が広くて子供が裸足で走り回れるし、のんびりした方針の、いい幼稚園ではあったが。