東京国際ミネラルショー

先週はずーーっと仕事場に雪隠詰めであった。あまりに過酷であったので、マジでどうかなるかと思ったが、残った力を振り絞って、日曜の東京国際ミネラルショーに行った。おそらくいいものはあらかた売れていたと思うのだが、フェアバーン・アゲートを沢山売っている店があったのには驚いた。いつもはオパール化したマダガスカルアンモナイトなどを売っている店だ。日本でフェアバーン・アゲートを売っているのは初めて見た。フェアバーン・アゲートはサウス・ダコタのBlack Hill周辺の広大な荒れ地に散らばるメノウで、氷河に押し出され、砕かれ、砂地で磨かれた小さなメノウの塊だ。ピンク、黒、黄色などのコントラストの高い縞模様が特徴で、希少性が高く、熱心なコレクターがいるため、綺麗なものは小石大のものが数万円で取引される。大雨が降ったりした後で地表に出たメノウが握り拳大で、全体が鮮やかな色の縞模様の覆われていたら、拾った人は新車が買えるほどの金額を手にするかもしれない。東京ショーで売られていたものも、ちょっとした模様が入ったものが、消しゴム大で数千円以上という値段だった。珍しいが買う気にはなれない。結局、「国際」ショーであるにもかかわらず、津軽の錦石をいくつかと、メキシコのチワワ産の面白い形のカルセドニーの標本を買った。嫁と娘と一緒だった。娘は困ったことに光り物に心を奪われがちなのだが、まだ小さいので、行くといろんな店で「お嬢ちゃん、これをあげるよ」と、タダでアメジストやらインカローズやらアクアマリンやらもらうので、上機嫌なのだ。今年は何と、小指の先ほどではあるが、エチオピアオパール片をもらっていた。500円玉で300円のものが買えるかどうかさえ、未だに自信がないというのに、買ったら二千円くらいしそうなオパールをもらって「え?くれるの?どうもどうも」というよな感じだ。これが当たり前だと思われたら大変なことになるような気がするのだが....。