帰国

昨日帰国。
コスタリカからヒューストンでトランジットの為に一泊した。旅先でビールを飲み続けていたので、ヒューストンの空港の近くのホテルにバーもレストランも何もないことが耐えられず(トランジット用のホテルだったので)、「こ、この近くにビールを売っている店はないのか」と、わざわざ深夜に近くのコンビニまで出て買って帰った...。それにしても、ヒューストンの空港はジョージ・ブッシュ・国際空港という名前なのだ。なんつう防犯上不安な名前を...。さらに、単にトランジットするだけなのに、延々と入国審査で並ばされ、指紋は採られるは顔は撮影されるはで、非常に気分が悪い。

前半、一人でユカタン半島の遺跡巡りをしたが、これはかなりのハードスケジュールだった。遺跡は5時に閉まる。真夏のハイシーズンでも5時だ。場所によっては4時半。役所みたいだが、政府が管理しているから、本当に役所仕事なのかもしれない。15年前に訪れた遺跡をいくつか再訪したが、立ち入り禁止になっている場所がとても多いのに驚いた。最も観光客が多く集まるチチェン・イッツァなど、天文台のプラットホーム以外は全く立ち入れず、もちろん、ピラミッドも登れなくなっている。訪問客の数が半端でないことに加えて、転落事故などもあるので、仕方ないのかもしれないが、なんとも物足りなかった。パレンケも同様で、碑銘の神殿は立ち入り禁止、宮殿の塔も同様だった。こうなると、15年前に碑銘の神殿の上から内部へ入って、パカル王の石室が見られたのは幸運だった。ものすごく急な階段で滑るので、その後、ドイツ人女性が転落死したとは聞いていたのだが。
パレンケは15年前に訪れた際は、人の数もさほど多くなく、遺跡周辺も静かで、ラカンドン族の男たちが数人、遺跡の入り口に座り、金剛インコの羽を植えた土産用の弓矢を売っていたくらいだったが、今は遺跡の中も外も土産物屋で溢れかえっている。ラカンドン族の店にも屋根がついていて、店の主人はビール腹だった。弓矢の羽もインクで染めたもので、本物のインコの羽ではなかった。
後半はメキシコの地方の町歩きと、コスタリカ熱帯雨林歩きだった。コスタリカの滞在地はジャングルの中にあるロッジで、船でしか行けない場所だった。丸一日、大雨の中をひたすら歩いたのはちょっとキツかったが、なかなか面白い体験だった。
メキシコ、コスタリカを通して、多くの珍しい野生動物を見た。
ジャガー(2、3秒だったが幸運だった!)、ガラガラヘビ、サンゴヘビ、(大小二匹の蛇が首をかみ合ってこんがらがっているのも見た)、イグアナ、二種のワニ、灰色狐、鼻グマ、吠え猿、クモ猿、顔の白い小さな猿、ナマケモノ(下)、金剛インコ、オオハシ、ペリカン、ハチ鳥、その他数多くの鳥、モルフォ、フクロウチョウなどの様々な蝶、葉切り蟻から巨大な巣を作るテラマイトなどの蟻たち、ばかでかいバッタなど。
写真を採れなかったものも多いが、少しずつ紹介したい。