ケヴィン・エアーズの新譜を聞く/ウェブサイトのアップデート

池袋のDisc Unionにケヴィン・エアーズの新譜が売っていたので早速購入した。ひさしぶりにブラスやストリングスなど、多彩な楽器の入ったアレンジで初期のハーヴェスト時代の作品群の香りがする、いい雰囲気のアルバムだった。ロバート・ワイアットの声のように聞こえるところがあったのだが、どうもワイアットの声をサンプリングしたものらしい。歌詞がついていなかったのがちょっと残念だったが。
Unfairground

久しぶりに少しウェブ・サイトをアップデートした。ひとつは瑪瑙のページで、コスタリカの瑪瑙をいくつかアップした。これは土産物のアーケードで買ったものだ。売り手はあまり詳しくなかったので、しつこく質問すると、「今から知っているやつに電話するから直接聞け」と携帯を渡された。相手は自ら採集した人だったようだが、いかんせん、英語があまり通じず、結局詳しい産地がよくわからなかった。太平洋側のエリアだという話だったが、おそらく北方だろう。瑪瑙は色味の乏しいものだった。
http://www.lithos-graphics.com/rocks/n&camerica/n&camericas.html

もうひとつは長らく途中のまま放棄していたマヤ遺跡のページで、パレンケのページを完成させた。といっても、少し写真を足して、正確なキャプションを付けただけだが。
http://www.lithos-graphics.com/maya/palenqueindex.html
ここ15年ほどマヤ関連の本をまともに読んでいなかったが、驚くほど研究が進んでいる。25年前にはほとんど解読されていなかった文字が、今では細かな出来事まで詳細にわかるほどになっている。あまりに急速に研究が進んでいるので、5年も経つと解釈が古くなっていることが多いようだ。たとえば、手元にある1999年発行の本と2000年発行の本で、全く異なる解釈がいくつもみられる。ひとつには4世紀後半、ティカルというグァテマラのマヤの大都市がメキシコ高原のテオティワカンから来た人物によって征服されたとあるが、もうひとつの本には、「今ではそのような解釈をする人はほとんどいない」とある。どっちを信じたらいいのかさっぱりわからない。「今では....いない」とあるが、発行年は逆なのだ。著者の中村誠一さんはあまり独善的なものの言い方をするような人ではないようなのだが。
マヤ文明はなぜ滅んだか?―よみがえる古代都市興亡の歴史