メキシコ、コスタリカのサル

lithos2007-08-20

メキシコのユカタン半島コスタリカの森林では様々な動物が見られ、遺跡巡りとともに楽しみのひとつだった。
特にサルは見ていて飽きない。メキシコのユカタンで見られるサルはホエザル、クモザル、コスタリカにはこれにノドジロオマキザルが加わる。
ホエザルは以前、グァテマラの奥地にあるティカル遺跡の中にある宿に泊まった際、声だけはきいていたが、今回何度か実際に目にする機会があった。成体でだいたいチンパンジーくらいの大きさだろうか。群れのボスザルがゴォーゴォーという独特な大声でテリトリーを示したり、群れに注意を促すのが特徴で、明け方や夕方には熱帯雨林に声がこだまする。葉っぱだけを食べる大人しい性質のサルで、動きもゆっくりだ。

 

クモザルは手足、尻尾が長く、自在に操りながら素早く木々を移動する。指は4本(親指は退化してしまったらしい)で、長いかぎ爪のような形をしている。握るというより、これを巧みに枝にひっかけながら移動する。尻尾も能力が高く、ガイドの話では木の実が熟れているかどうかも尻尾で判断できるとか。

  

ノドジロオマキザルはその名の通り顔の白い小型のサルだ。雑食で、人家にも現れる。我々が泊まったロッジの隣の棟の窓際に来て、中をじっと覗き込み、網戸に侵入できる破れ目がないか調べていた。時にはコンビで行動し、一匹が前で人間の注意をひき、もう一匹が背後からリュックのファスナーを開けて食料を奪うようなこともするらしい。一見かわいいが、よく見ると意地の悪い爺さんのような顔にも見える。