チュニジア旅行-1

チュニジア旅行は約12日間。一般的には9-10日くらいのツアーで巡るコースを少しゆっくり辿った。嫁は暑さに滅法弱いし、私も出発前のハードな日々でヘロヘロになっていたので、正解だった。
首都チュニス、その周辺、古都ケロアン、南のサハラ砂漠地帯に下って、オアシス都市のトズール、タメルザ、クサールギレン、再び地中海沿岸に出て、ジェルバ島、チュニスに戻るというルートで、ごく一般的な観光コースだ。
チュニスは多くの時間をメディナの喧噪の中で過ごした。イスタンブールに比べて、物売りに強引さが無いし、絨毯を買わないかと延々と付いてくるような人はいなかったが、知っている限りの日本語で声をかけてくるのは変わらない。「モウカリマッカ、ボチボチデンナ」「スゴクタカイ!(安いの間違い)」と、ともかく何でも憶えた言葉は使ってみなきゃ損、という感じ。小さな子どもの店番でも「ニホンジン? コニチハ!」で、反応すると、「よしよし、通じてる」と満足げだ。言葉ってのはこうして使って憶えるもんなんだなと実感する。地中海沿岸の商業の歴史はとんでもなく長いのだ。
土産ものはどの店も同じようなものが並んでいる。民芸品も特に欲しいと思うようなものはなかったが、陶器に中米のものと非常によく似た意匠のものが多いことに驚いた。
生鮮食品を売る市場には残念ながら行けなかったが、メディナの中でも、日用品を売っているエリアが面白かった。