東北探石・遺跡撮影行2

翌日は黒石市内の非常に古い旅館に泊まる。全体に昭和40年代のまま時間が停止しているような宿だった。
近くの和食屋で夕飯をとっていると、ビールのつまみに出された枝豆がびっくりするくらいおいしい。一皿追加し、主人に尋ねると青森特産の「毛豆」という種類で、今が旬だという。確かに、全体にうっすら茶色い産毛が生えている。
欲しければ朝5時半から開かれる朝市で売っているから買って帰ったらどうか、というのだが、5時半!...。人気があるからすぐに無くなっちゃうという。さすがにそれはきついかな...と思っていたら、ちょうど5時過ぎに目が覚めた。好都合なことに市は宿の隣の農協だ。行ってみると結構な盛況で、昨夜の和食屋の主人もいる。枝豆の大きな束が100円、いや、すべて100円均一で売っていた。


この日は津軽半島の西岸の七里長浜で一日石拾いをする。この一帯は錦石と呼ばれる色とりどりのジャスパー、メノウ、珪化木が浜に打ち上げられるのだ。おそらく海中の地層から産出したものだろう。かつてはあちこちの海岸で石が上がっていたようだが、今は護岸工事などが進んで、全く石が上がらなくなった場所も多いようだ。確かに、最初に寄った、産地として有名な浜にはほとんど石は無かった。
産地として有名な高山稲荷海岸に出ると、ここはたくさん石が上がっている。小石大のジャスパー、メノウは労無く拾えるし、それなりに大きなものもある。海岸が長く、全て見て歩くだけでも大変だ。赤・黄・緑のジャスパー、メノウ、アイ・アゲートもある。











さらに北上し、十三湖を通り過ぎ、青岩海岸で少し探して、海岸での錦石拾いは終了。次回は津軽半島の北岸も尋ねてみたい。