日曜は天気が良かったので、多摩湖の隣にある狭山公園に散歩に出かけた。
多摩湖脇の遊歩道、堤、脇の狭山公園は、数年間工事していて、高い塀に囲まれていたのだが、今年の春にようやく完成したのだった。
娘が幼稚園の頃から度々訪れていたが、完成後は初めて訪れ、とてもきれいに整備されているので驚く。てっきり堤の補強とか、実利的な工事をしているのだと思っていた。
弁当を持って公園に入っていくと、事務所の前で「これからガイド・ツアーをしますので、よかったら参加しませんか」と、声をかけられた。途中で抜けてもいいからというので、参加させてもらう。
コスモスが咲いている草原には、大きなトノサマバッタがたくさんいる。私が子どもの頃は野原に結構いたのだが、今はほとんど見かけない。最後に見たのも、やはり多摩湖沿いだったように思う。素早いので、なかなか捕まらないが、こういう状態のひとたちはさすがに重い。
茶色いクルマバッタもいるなと思っていたら、ガイドの方が、これらはクルマバッタモドキで、クルマバッタはほとんど見られなくなった、と。「モドキ」という言葉を聞いたのは、幼い頃読んだ昆虫図鑑か、「マグマ大使」の「人間モドキ」が最初だったと思うが.....ひさしぶりに聞いた。
それにしても、私はこれまでずっと、上半身(?)が緑色なのがトノサマバッタ、茶色いのがクルマバッタ(モドキ)だと誤解していた。色は関係なかったのだ。確かに、ショウリョウバッタにも、緑色のと、茶色いのがいる。トノサマバッタの顔を見て、「仮面ライダーだぞ」と、娘に言うと、ガイドの人が、クルマバッタは首のあたりが盛り上がっていて、もっと仮面ライダーそっくりなのだと。
ツアーは小一時間ほどで、園内の動植物をあれこれ見てまわるのだが、初めて見聞きしたものも多く、とても楽しかった。園内に池があるが、誰かが放した巨大なワニガメが釣られたそうだ。体長40センチほどもあったという。また、かつて誰かがルアー釣りをするためにブラックバスを放流したらしく、今は凄い数いるようだ。小さな在来魚は食いつくされつつあるらしい。
ヤマボウシとムクの実を初めて食べた。ヤマボウシは薄甘い感じで、ムクはどこか干し柿に似ている。
ツアーの終わり間際、木の上からカマキリが二匹、ボタッと落ちてきた。茶色と緑色のハラビロカマキリだ。
ガイドの人によると、このカマキリにはたいてい、腹のなかにハリガネムシという寄生虫がいるのだそうだ。水につけると腹から出てくるという。「ちょっとやってみます?」というので、お願いしたが、出てこなかった。
家に帰ると、隣の家の門のところに、やはりハラビロカマキリが。早速つかまえて水に浸ける娘。が、やはりハリガネムシは出てこなかった。残念なような、見られなくてよかったような。
ネットで検索したらば、このハリガネムシというのは恐ろしい。水の中で孵り、幼虫は小さな水生昆虫に寄生し、これを食べたカマキリやコオロギの腹の中で成虫になり、最終的には数十センチ長にまでなるらしい。しかも、この虫は宿主の脳をコントロールして、水辺に誘導し、最後は腹を破って水の中に戻って産卵するのだという。怖い...。
我々が試しても見られなかった、シーンが以下に。
http://zoo2.zool.kyoto-u.ac.jp/ethol/showdetail.php?embed=on&movieid=momo041015ns01b
Youtubeにも、コオロギから出た恐ろしく長いハリガネムシの姿など、アップされている。英語で、horsehair wormsというらしい。
以下のブログで、狭山公園のガイドツアーのレポート、イヴェントの案内などがみられる。
http://sayamapark.exblog.jp/