地震-3

原発が気になるので、自宅ではテレビをずっとつけているが、ACと活字文化なんたら財団のコマーシャルを延々と繰り返していて、勘弁してほしい。

多摩総合医療センターに自動車で。やはりえらく時間がかかった。ガソリンを売っているスタンドにはなんと、数百メートルの車列、開店前のスーパーにも延々と行列が。いったいどうなってるのか? 
ガソリンが買えないので、このままだと自動車で見舞いに行くのはちょっと難しくなりそうだ。

新たに1000人以上の孤立した場所を発見という話を聞くと、水没によっていかに被害の全体像がつかみにくく、救助が難しい状態かわかるが、雪が舞うような気温で満足な暖房も無しというのはあまりに過酷だ。少しでも早く救助されることを切に願う。

1000年に一度の地震だというが、10メートルを超える津波ということで言えば、必ずしも1000年に一度ではないようだ。三陸は明治の大津波がやはり15メートル級で、狭い入り江では25メートルを超える所もあったという。昭和8年にはやはり28メートルを超える津波の記録があるらしい。最も被害の大きかった田老町には10メートルを超える世界でも類を見ない高さの防潮堤が築かれたが、今回の津波はそれを簡単に超えてしまったらしい。
三陸から離れてはいるが、福島原発の非常用ポンプの燃料タンクは最も海に近い場所、原子炉の建屋よりもずっと低い場所にあったようだ。衛星写真によると、二つあったタンクが津波の後ですっかり無くなっているという。最後の命綱とも言える装置を設置した際の判断基準が問われる。

原発に関しては海外のニュースでもかなり報道されているようで、いろんな人からメールをもらう。いずれも会ったこともない人ばかり、石の取引や遺跡関係でメールのやりとりをしただけの人たちだ。原発事故もかなり深刻に報じられているようで、アルゼンチンで瑪瑙の原石を売っている女性が、いざとなったらあなたの家族を受け入れてあげるから、と。ちょっと驚くと同時に感激した。一度原石を買っただけなのに。CNNでは日本周辺の風向きに関して繰り返し報じていた。

それにしても「こちらは安心」と言っていた四号炉でも爆発とはどうなってるのか? しかも同じく停止中だった5、6炉でも温度が上がっているという。早朝に起きた圧力隔壁の損傷と思われる爆発音と圧力低下に関しても、結局わからないというし。海水をひたすら注入しているが、本来の冷却システムの修復も進めているのだろうか。そうでないと、本当の意味での収束は無いように思うのだが。原子力関連事業は、報告義務のネグレクト、事故の過小報告、さらに事故隠しと、ろくなことをしてこなかった。今回は政府がきちんとさせてほしい。埼玉や東京など、離れた場所での観測データを文部科学省に報告させるというシステムはいいと思う。余計な解釈を加えずにデータそのものを開示してほしい。