地震原発事故、さらに親父の入院・転院・葬儀と続き、全く落ち着かない日々だった。仕事の連絡も震災後は比較的ひっそりとしていたこともあり、えもいわれぬ非日常感があったが、連休を前にして、にわかに忙しくなってきた。

連休くらいには原発問題も冷却系が復旧するか、あるいは手がつけられなくなるか、なんらかの方向性がはっきりするかと思っていたが、どうしようもない膠着状態が続いている。
政府も今ごろになって東電と保安員、安全委員会の会見を統一したり、SPEEDIのデータを公開したりしているが、遅すぎるだろう。昨日の会見では、安全委員会に対し、江川紹子が20ミリシーベルトという安全基準は子どもにも十分なものと言えるのか、確認をしたのか繰り返し迫っていたが、何も積極的に検討していないことが露になる、呆れるような返答だった。こんな連中が「安全性」を検討していたのだから悪い冗談としか思えない。

ニコニコ動画河野太郎の会見を見る。過去に核燃料サイクルの方針転換を促す動きが無くはなかったが、結局、電力会社・所轄省庁・政治家の利権集団の圧力によって潰されてきた経緯なども語っていた。当時原発、核燃サイクル推進に大活躍していたのが元東京電力副社長で自民党参議院議員を二期つとめた加納時夫だが、この男、自民・保守・公明政権時代に自然エネルギーを検討するプロジェクトチームで、積極的に検討するようにみせかけつつも骨抜きにするようなことをしていた。それがまたぞろ自民のエネルギー政策の会議に列席しているという。もはや議員ではないので、電力会社のロビイストのようなものだ。民主党は酷いもんだが、自民党も救いがたい。