ようやく確定申告が終わった。減価償却の記載の仕方などで、どうしてもわかりにくいことがあったので、青色申告会に駆け込み、入会すると同時にいろいろと懇切丁寧に教えてもらった。税務署に行く回数は極力減らしたいのだ。

青色申告会の方々はなんて感じがいいのだろうか。待っている間、応対する職員の方々の態度に感動すらおぼえた。
基本的に青色申告会というのは、地元の自営業者たちを助けて、地域経済をもり立てていきましょう、という組織だから、ほとんど廃業寸前の老いた商店主が、「あのー、今年はなんにも準備してないんです。もう青色申告は無理でしょう...」と、力なく言えば、「いえいえ、諦めるのは早いですよ。一緒に考えましょう」と。
「でも、明日は孫を預からなきゃいけないし、週末は用事があって来れないし、もう今日しかないんです。もう、ほとんど売り上げもないから...」と言えば、「お孫さんのお相手も大切ですね。今日何ができるか、やってみましょうよ」と。もう、人生相談のような感じなのだ。この応対をした20代後半-30代初頭とおぼしき女性の態度は、足取り重く入ってきた件の老店主にとって、救いの女神のように映ったんじゃないかと思う。

それにしても、減価償却の計算をするのは面倒なことこの上ない。今年から会計ソフトを使っているので、計算はしてくれるのだが、いろいろと法律が変わるので、「旧法」適用部分と「新法」適用部分で書き方も変わってくる。入力の仕方がわからない。ソフトの会社に質問を送るも、3日間何の返答もなし。今日になって返答が来たかと思えば、マニュアルに書いてある文章をそのまま1行だけ送ってきた。「マニュアルの説明がよくわからないので」と質問しているのに、こんなおざなりな返答があるのかと呆れる。