CDの整理

CDの置き場所が無くなってきたので、思い切ってばっさり売ろうかと思い、セレクトにかかったが、大した数になりそうにない。この10年一度くらいしか聞いていないものは、計算すると多分死ぬまでに多くても二、三回くらいしか聞かないに違いないんだけれど....。
たとえば最近、高すぎると思いつつ、ビートルズの「モノ・ボックス」を買い、アルバム「ヘルプ」を30年ぶりくらいに聞き、「こんなに違ったのね」と驚いたのだが、もしかするともう二度とアルバム単位で聞くことは無いかもしれない。
itunesのライブラリに入れてしまえば、それでも足りるものが多いのだけど、間引きデータになってしまうということに加えて、どうもデータだけというのが落ち着かない。
最近、アップルは新しいサービスで、ダウンロードしたアルバムにバーチャルなジャケットのイメージやらいろいろ画像が付いた商品を増やしているが、これはやはり私のような「物」がないと購入した気がしない世代・人向けなんだろう。曲ならともかく、「アルバム」と言われると、何か「開く」ものはないのか?という気分になるのはよくわかる。
結局、プラスチックケースから紙とディスクだけを取り出して入れる袋「CD収納革命」を買い、スペースを圧縮することにした。少しずつケースを捨てることにしよう。
このCDのケースほど中途半端なものはない。だいたいなぜ「ジュエル・ケース」なんていうたいそうな名前がついてるのか。厚い訳詞や解説が入っている日本盤なんて、蓋裏のツメの間に入れるのがほとんど無理なものもある。分厚い紙の束を無理に入れようとして破れたりするのも腹がたつし、買ったCDのジャケットがぺらぺらの紙一枚で、しかもあらかじめツメの跡がついていたりすると、これまた腹がたつ。
ずっと材質も機能も全く好きになれなかったので、袋に移すのに全く抵抗はない。が、CDによっては左側の「耳」の部分がクリアなケースに入れることを前提に、写真やイラストが見えるようにデザインしてあるものもあり、これが袋に入れるときに隠れてしまうことになって、商売柄、ちょっと残念な感じがある。

先日初めてアルバムをデータで購入した。知らない間に出ていたエレーナ・レッダのライブ・アルバムが非常に高価で、しかも入荷にすごく時間がかかりそうだったからだ。基本的にサルディニア島とイタリアでしか流通していないみたいだ。
アメリカのアマゾンで中古がないか探そうとしたら、データならアルバムが8ドル強で買えるという。だが、これを買えるのはアメリカ在住者だけだった。日本のアマゾンはまだ音楽のデータ販売はしていない。
試しにitunesのストアを検索したら驚いたことに売っていたのだが、やはり1500円...。ほぼ倍だ。この値段の差は何なのか。だいたいアメリカ盤はCDが1500円くらいなのだから、データが1500円は高すぎると思う。
アルバムは、歌はすばらしく良かったが、ちょっとバックの演奏が薄く、音も軽いのが気になった。Youtubeには前作の発表後に行われた記念ライブの映像がいくつかあり、これが演奏も重厚で素晴らしい。が、ほとんどが途中でフェードアウトしている。ぜひDVDで出してほしい。