当初昨年と同じ10月に予定していた創形美術学校でのブックデザインの講義が、予定変更で今週から始まった。
前回は夏目漱石の『夢十夜』を課題にしてなかなかの力作揃いだったが、ややトーンが似通っていた面があったので、今回は宮沢賢治の『注文の多い料理店』にしてみた。大半の生徒が賢治の作品をひとつも読んだことが無いというのがちょっと驚きだったが。


東電も保安員も1号機の燃料が「ほとんどメルトダウンしていたのは予想外だったけど、一応冷えてるみたいだから結果OKでは?」みたいなことを言ってるが、このアバウトさが怖い。
漏れた水はどこに行ったのか? 建屋の地下1階に溜まってるかもという。もちろん人が入って調べに行くことはできないし、ロボットも地下だと電波が途絶えて操縦不能になるかもしれないと。これまでじゃんじゃん水を入れてきたのだ。これが建屋からさらにどこかに漏れ出している可能性も十分に考えられるが、今のところ調べる手だてすらない。

グリーンピースが海藻の線量をはかったところ、やはり非常に高濃度の値を示したという。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/pr20110512/
神奈川の茶葉の問題もあるし、早急にできるだけ多くの地点で線量のチェックをしてほしい。知りたくなくても知らなくてはいけない。

合同会見でフリーランスの記者が、東電が保障スキームを自社に有利に導くため旧民社党系の自民党議員にさかんにロビー活動しているという話があるが、どうなのか、今、政治家への働きかけはどの程度やっているのか質問していた。もちろん答えるわけがないわけで、それを調べるのが記者の仕事だと思うが、ストリーム配信でこうした質問をしてくれることには意味がある。
政治家の子弟や親族を東電に採用するなどいろんな形での「援助」があったかと思うし、ネット上で誰の娘が東電の社員、など噂が乱れ飛んでいる。親族はともかく、官僚の天下りリストだけでなく、金をもらっている政治家、大学関係はすべて洗い出してほしい。原発は電気の問題のようであって、電気の問題でない。利益の回し合いだからこそ、ここまで膨れ上がってきた。誘致している自治体の立派な体育館やら保養施設やら様々なものに我々の税金がこっそり電気料金に上乗せされてつぎ込まれているという点で、例の「グリーンピア」とか「私の仕事館」のような箱物と同じ構造だともいえるのだ。