今日の花粉はすごかった。家族そろってズルズルだ。

最近、小さな昆虫を深度合成写真(少しずつピントをずらして写した写真を合成したもの)で紹介した図鑑や写真集がいくつか出ているが、ツノゼミの図鑑が面白い。この、自然淘汰という考え方だけでは説明がつかないようなヘンテコリンな虫のバラエティーを、隅々までピントの合った高解像度の写真で紹介している。福音館書店の「たくさんのふしぎ」でもツノゼミ特集があり、面白かったが、この本は図鑑としてはきわめつきだ。こんなにも多くの種類があったとは。異様としかいいようのない、驚きに満ちた姿だが、本のサブタイトルが「ありえない虫」というのにも驚いた。ついに図鑑にまでこの語法が!

ツノゼミ ありえない虫

ツノゼミ ありえない虫


以前から貝の形と模様の美しさを質の高い写真で見せる貝の図鑑がないものかと探していた。日本でも貝の図鑑はたくさん出ているが、『タカラガイブック』をのぞいて、いずれも写真がいまひとつなのだ。誠文堂新光社タカラガイの図鑑など、良い写真も多いのだが、かなりの部分が露光不足で青黒く、白い貝がブルーグレーになってしまっている。色がよくわからないので、図鑑としての機能にも疑問符がつく(私の持っているのは初版なので、その後改善されたかどうかわからないが)。これは校正刷りにちょっと直しを入れるだけで見違えるようになったはずなので、内容が良いだけに本当にもったいない。
そんな中、最近購入した洋書が素晴らしく良かった。図鑑というより、写真集で、全く網羅的ではないが、これほど精細に貝の造形美をとらえた本はなかったのではないかと思う。

Shells

Shells

  • 作者: Paul Starosta,Jacques Senders,Paolo Portoghesi
  • 出版社/メーカー: Firefly Books Ltd
  • 発売日: 2007/09/14
  • メディア: ハードカバー
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