オーストラリア・ノーザンテリトリー旅行1

ゴールデン・ウィークに家族でオーストラリアのノーザンテリトリー北部を訪れた。以前からアボリジニの岩絵に興味があったが、なかなかアクセスが難しい場所が多いのだろうと思っていた。それがカカドゥ国立公園内の比較的行きやすい場所に複数あることを知り、また、娘もオーストラリア固有のオウムなどを見たいというので、行ってみようかということになった。ゴールデン・ウィークに海外に行くのは初めてだ。
最初の目的地はダーウィンというオーストラリア大陸の北の端に位置する町だが、直行便は無く、Jet Starでケアンズ乗り換えになった。ダーウィンは気温35度前後、最低気温も25度前後、湿度は60-70%というなんとも蒸し蒸しする気候だ。
空港でレンタカーを借りる。カカドゥ自然公園は4WDでしか入れない道も多く、車種であれこれ迷った。結局、オートマでしかもフルサイズの4WDよりは少し小さい車ということで、エクストレイルになった。なんとなく中途半端な選択ではあったが。
カーナビも借りるが、これが市内以外はあまり使えないということが後々判明。国立公園内の幹線道を走っていても、カーナビの画面は緑一色の中にポツンと車が表示されているだけということもある。しかも、最短距離を指示する傾向があり、わざわざ太い道から外れ、オフロード、時に水没しかかっている道に誘うのだった。道が無い所で、「曲がれ」としつこく指示されることも度々。オーストラリアのカーナビは男の声なのだ。もちろん、どんなに続けて運転しても「そろそろ休憩しませんか?」などとは言わない。言ってほしくもないが。

空港で車を借りると、そのまま近くのイーストポイントの保護区に。海岸に出てみた。
鮮やかな赤、黄に染まった独特な堆積岩が海岸を縁取っている。産地は異なるが、オーストラリアのマンジーナ・ストーンとかノリーナ・ジャスパーによく似た模様、色だ。タカラガイの殻も二、三拾う。


よく見ると砂浜一面に不思議な曲線模様が描かれていた。何かの生き物が動いた跡だろうと思うが、おかしなペトログリフのようで面白い。

市内に戻り、日が暮れると日曜の夜たくさんの屋台が出るミンディル・ビーチに。この地域はアジア系の住民が多いとのことで、中華料理、タイ料理などの屋台がたくさん出ている。人でごった返している。簡単なタッパーのような容器にギュウギュウに詰めてくれる。
焼き鳥など売られているとどの国に来たのかよくわからなくなるが、ディジェリドゥが売られているのを見ると、ノーザンテリトリーにいるという実感がほんの少し湧く。ごく短いディジェリドゥがあるので、用途を尋ねると、穴を掌で叩いてエミューをおびき寄せるものなのだとか。