ポスト

米国の議会選挙で民主党が逆転して、どう変わるんだろうか。ラムズフェルドが更迭され、ボルトン国連大使の職を解かれるかもしれないという。ブッシュ陣営のネオコン系の人がだんだんといなくなって、残るはチェイニーくらいなのかな。この人はついこの前に友達をウズラと間違って散弾銃で撃ったくせに、また選挙中にカモ撃ちに行っていたのか! ウズラと人の区別もつかない奴に銃を持たせないでほしい。イラクがアフリカの国からウランを購入したとかいう根拠の無い情報を意図的に採用したり、彼らが政権内でやってきた悪事が、今後議会で追及される可能性があるというが、よほどでなければ罪に問われるようなことはないだろう。この人たちは軍需産業と骨がらみなので、辞めた後は自分たちが仕込んだ儲け仕事で、大きな余録にありつくに違いない。
今後、ここ数年の戦時体制から大きな揺り戻しがあり、ヨーロッパ各地にあるという秘密収容所やら、グエンタナモでやっていることなども少しは見直されるかもしれない。女子中学生がKill Bushとネットに書き込んだだけで逮捕されて拘束されたりというような極端な傾向も見直されるかもしれない。でも、米国が狙われていることに変わりはない。イラクはどうなるんだろう。いい加減な形で、「後は民主的にがんばれよ」とか言って、ほったらかしになっていく可能性が強いんではないだろうか。酷い話だ。

赤ちゃんを生んだけれど育てられない人が、そっと病院に預けることができるポストを作るという話がある。ポストか、すごい話だな、と思っていたら、ヨーロッパなどには既にあるらしい。ポストに託したあとで、気が変わったときのために引換券のようなものを受け取るようになっているという。
関係ないが、私は最近ポストに手紙を投函するとき、一瞬躊躇する感じがある。手紙というより、請求書などだが。これらをポストに入れるのは月末の慌ただしい時で、もともと粗忽なことに加え、終電間際に急いで投函するようなことが多いので、切手を貼り忘れたまま投函したことなどが複数回ある。「あ、貼ってないな」と気づきつつ、なぜかそのまま手を離してしまったりするのだ。脳から手に信号が送られるスピードが極端に落ちていたとしか思えない。危険だ。車を運転していたら信号無視していたに違いない。こういうことがあるので、入れる瞬間になんとなく不安になり、ふと手を引っ込めてじっと封筒を見たりする。入れてしまったら取り出せないというのは緊張するのだ。ビデオの返却ポストも同じで、あまり好きではない。誰かに「はい、OKです」と言ってほしい。入れた後で、今入れたDVDのケースに本当にディスクが入っていただろうか?とか、家の近くのリバティーというレンタル・ビデオ屋のポストに間違ってツタヤのディスクを入れてしまってはいないだろうかとか、なんとなく心配になる。自分に自信がもてない。
うちの娘も同じ傾向があるようだ。大抵のことは緊張感なくおおざっぱにこなしているのだが、そこのボタンを押してくれとか、ポストに投函してくれ、というと、極度に緊張する。普段は家の中で偉そうな態度をとり続けているのだが、風呂や洗濯機のスイッチを入れてくれと頼むと、ギクっと体がこわばり、「できないよぅ」と情けない声になる。押し方を間違うと爆発するようなイメージがあるらしい。誰もそんなことを言った憶えはないんだが.......。先刻、嫁がビデオを返却ポストに入れてくれと渡すと、「これ?このポスト? 本当のこの穴に入れるの?」とか言って固まっている。「そうだから、そのまま入れて」と言ってもガチガチになっていて、そうこうしているうちに若い店員が通りかかった。「ご返却ですかぁ」と言われ、娘は「ゴ、ゴヘン? 何?」と、さらにパニックになり、ビデオを持ったまま逃げ帰ってきた。しかし、7歳の子どもに「ご返却」もないだろうと思うが.....。