房総に貝拾いに

日曜は天気がいいので、房総に。海岸で貝拾いをして、いちご狩りをして帰った。
ここ三年ほど房総に貝拾いに行っている。我が家は石とか貝とか拾うのが好きなのだ。私はたいがいある程度で飽きるのだが.....、嫁と娘は放っておくと延々とやっている。

ずっと気になっていたことがあった。2年前に内房の小さな浜で、貝を拾ったのだが、そこがどの海岸だったか、どうしてもわからない。その日、その浜には不思議なことにサクラ貝、マテ貝、角貝の貝殻ばかりがとても多く打ち上げられていた。房総には中学の頃友達と海岸で野宿して以来、何度も足を運んでいるが、そんな光景は初めてだった。マテ貝というのは四角く、細長い二枚貝だが、大きなものは長さ10cmくらいもあっただろうか。昨年、その場所にもう一度行ってみようかと思ったのだが、これがどうしてもみつけられなかった。国道から車で出られる浜がそんなに多いわけではない。エリアもだいたい絞られているのだが──。
そこで、今回は出かける前にGoogle Earthで上空から見てみることした。房総は富浦の南あたりから解像度が低くなるが、その北はかなり鮮明なので、浜がどのような感じか、だいたいわかるのだ。記憶とすりあわせて、砂浜で、国道からまっすぐに出られて、近くに民家などが無い浜は、「ここではないか?」というところに行ってみたが、違った。その後もいくつかの浜に出てみるが、いずれも記憶と違い、結局見つけることができなかった。気になって仕方ない。
記憶では、新しく出来た富津ー館山道沿いの道の駅「富楽里とみやま」で、近くの岩井海岸でとれる貝殻を売っていたのを見て、「このへんでもこんなに綺麗な貝があるなら、ちょっと見てみようか」と、岩井海岸の近くの浜に出てみたのだった。岩井海岸付近に出るのは初めてだった。だいたい、富浦以南、時間が許せば房総の最南面の根本の近くの海岸まで行くことが多く、途中の浜に出ることはなかった。根本海岸は砂というより、浜が細かな貝のかけらで出来ていて、南洋から運ばれてくる宝貝の仲間などの殻が多くあげられている。十代から何度となくキャンプしている場所だ。キャンプ場ではなかったが、当時は付近に民家もなく、昼間はひたすら薪を集めて、夜通し火を焚いたことも何度かあるが、今は少し民家が増えて、人もいるので難しいだろう。
サクラ貝の浜は見つけられなかったが、富浦の少し北の南無谷海岸で、珍しい貝殻を多く拾った。花びらのような湾曲がある、しわの寄った薄い一枚の殻で、赤銅色や黄色のメタリックな光沢のある、とても綺麗な貝殻だ。以前、岩井の道の駅で見たのも、同じものだった。名前がわからない。明日届くことになっているフィールド・ガイド「日本の貝」で確かめることにしよう。

それにしても思うのは、アクアラインの通行料金はなんとかならないのか、ということと、イチゴ狩りってなんだか間抜けな感じだなぁ、ということなのだ。