三浦、房総

連休は冬の貝拾いの締めくくりという感じで、三浦半島から房総半島へ、泊まりがけで出かける。
久里浜から金谷へ渡るフェリーに久しぶりに乗った。約40分と近く、船は気持ちがいい。
3隻で運行しているようだが、アクアラインが1000円になって、経営的にはどうなのだろう。
淡路を通って四国と本州をつなぐ橋も1000円になると、フェリー会社が経営的に成り立たなくなるというニュースを見た後だったので、やや気になる。

タカラガイがたくさん打ち上がるシーズンもそろそろ終わりで、さすがに数が少ないが、丸二日もあちこち見ていると随分集まる。タカラガイは全部で16種。状態のいいカモンダカラを初めて拾った。





金曜に海が荒れていたためか、浜には昆布が大量に打ち上がっていた。浜で地元の男性にとりたてのワカメをもらう。
1メートル以上もある大きな魚の腐乱した死骸があった。鱗が見えない、妙にすべすべした体なので、最初はイルカかと思ったが、ひれの形からして違うようだ。ばらばらになっていて、顔もよくわからない。何だろう。鼻がとがっていたので、カジキだろうか。

イルカの耳骨を探していた地元の男性と話したら、数日前、ウミガメの死骸が上がっていたという。ウミガメは条例で、死骸も勝手に動かしたり持って帰ったりしてはいけないのだそうだ。無くなっていたので、誰かが甲羅欲しさに持って帰ったか、波に持ち去られたのか。
イルカの耳骨は、テレビで木村拓哉がペンダントにしていると紹介されて話題になり、ネットで3万円ほどの値段がついたりしているらしい。
件の男性も数日前に見つけて、旅行に来ていた若い女性に見せたところ、是非譲ってくれというので、2000円で売ったと言っていた。

千倉のカフェ千倉に寄り、前回たくさんお土産をいただいたので、お返しにモロッコの亀甲石、チュニジアで拾ったカキの化石をお持ちしたところ、再びいろいろとお土産をいただいてしまった。

帰りはアクアラインを通ろうかどうしようかと迷ったが、ETCがついていないため、値下げされた道を三倍の料金で通るのもしゃくなので、フェリーで再び久里浜に戻る。これが正解だった。強風でアクアラインは通行止めになっていたのだ。船も大いに揺れた。
「貝拾い熱」に浮かされた冬もこれで終わり。