福島県、山形県探石行2

二本松市から土湯温泉を経由して、米沢に入った。
土湯温泉は7-8年前にも訪れたが、少し印象が変わっていた。ジェラートを売る店があったり、足湯のできる場所が出来ていたりしている。土湯はこけしで有名な土地だ。は虫類のような目をした「青坊主」など、表情のユニークなこけしが数種ある。前回訪れた際、こけしや木地玩具をずらりと並べた写真屋があったので、もう一度見てみようと行ってみると、単なる古い写真屋だった店が、小洒落た喫茶店に変わっていた。「こけし喫茶」だ。

キヤノンのコンパクト・デジカメが壊れたので、仕方なく携帯電話で撮影したが、意外に解像度が高いので驚いた。
カメラが壊れた原因はおそらく、DiCAPacという、防水ケースを使ったためだ。水深10mまで防水というので、昨年、サハラ砂漠の防塵対策を兼ねて購入したのだが、5mくらい潜ると水が染みこんでしまう。私が買ったやつ固有の問題かもしれないが、今のところ、この商品の「防水10m」はかなり無理があると思っている。だいたい、素潜りで10m潜る人はほとんどいないし、スクーバで10mしか潜れない防水ケースに入れてカメラを使う人はいない。中途半端な数字なのだ。

翌日、川西町に入り、川で石を採る。水量も少ない川だったが、おそらく雨が降った後は一気に水かさが増えるのだろう。
深く、河岸はずっとコンクリートで固められていた。
石の溜まっているいくつかの場所で、メノウを拾う。数はあまり多くなかったが、透明、オレンジ、赤、茶と、バリエーションに富んでいる。
最も大きな収穫は、とても色鮮やかな紫水晶の塊だった。一見無色透明のメノウも、光に透かすと薄紫色に染まっているものもあるし、乳白色のベースに紫色の細い筋が通っているものもあった。紫水晶が採れる山が近くにあるのだろう。