吉見百穴

日曜、娘が東松山の森林公園に行きたいというので、ついでに吉見百穴に行くことに。これで都合三度目だ。
これまで「よしみのひゃっけつ」と読むのだとばかり思っていたが、「ひゃくあな」ということを、今日初めて知った。
以前にはなかった立派な資料館の中で、埴輪や曲玉の制作体験などもやっている。
古墳時代の共同墳墓だが、なんと言っても見た目のユニークさに惹かれる。




隣にある「岩窟ホテル」跡もそのまんまだったが、フェンス越しに見ると新しめの鉄格子がはまっている。確か、中に入って遊んで、ぼや騒ぎを出した連中がいるというような話があったような。
岩窟ホテルは地元の高橋峰吉という男が明治37年から大正末まで、一人で作った、百穴と同じように岩盤をくりぬいて作った建造物だ。実際にホテルだったわけではなく、近隣の人に「あいつ今日も岩窟掘ってるよ」と言われていたことから「岩窟ホテル」と呼ばれるようになったという冗談みたいな話だが、写真で昔の姿を見るとその宮殿風なファサードに驚く。高橋は農夫だったというが、これを一人で作ったというのは驚きだ。フランスのシュヴァルの理想宮などを連想する。
ここに詳しい話が載っている。

私が最初に行ったのは80年代で、既に立ち入り禁止だったと思うのだが、十数年前まで入れたという記事もあり、記憶も曖昧だ。今は古い鉄製の遊具が朽ちたまま放置されていて、心霊スポットとして紹介されたりしているらしい。