2006-01-01から1年間の記事一覧

復元されたストーンヘンジ

拙著『巨石』について、学研の『ムー』(!!)関連のムック『失われた文明の謎』に紹介を、マガジンハウス『クロワッサン』にインタビューを載せていただいた。本当にありがたい。『クロワッサン』に「オムツがとれたばかりで初めての旅行を云々」と書いて…

アフリカのお面など

9月9日の日記にも書いた、アフリカのヨルバ族の美術品を集めた企画の案内が、ボストンにあるアフリカ美術専門のギャラリー、Hamill Galleryから届いた。写真の衣装はegungunと呼ばれる、祖霊神のための衣装らしい。My Life in the Bosh of GhostsのGhostsは…

Google Earthはすごい/バート・ヤンシュの新譜

怪奇・幻想文学の研究者にしてアンソロジストとして活躍されている東雅夫さんが『小説推理』(双葉社)で、拙著『巨石』の紹介をしてくださった。東さんはご自身のブログ「幻妖ブックブログ」でも大きく取り扱ってくださり、本当に有り難い。この春から筑摩…

ラビリンス

彩流社から刊行される武部好伸著『イングランド「ケルト」紀行』の口絵にいくつかの写真を提供した。武部氏の「ケルト紀行」シリーズはこれで8冊目。装丁をずっと担当しているが、今回は私も訪れている場所が多かったので、手元にある写真でカバーと口絵を作…

土曜は近くの農園に栗拾いに。入場料を払って、最後に持ち帰る栗の重さを計って支払うシステムだ。ついついたくさん取ってしまうが、栗ごはんにするにしてもそうそう食べられるものではない。皮むきも大変だし。近所に配って、少し網で焼いてみたが、切れ目…

ウィッカーマン

70年代のイギリス映画『ウィッカーマン』のハリウッド版リメイクが公開されているようだ。カルト・ムービーとして根強いファンがいる映画なのだが、日本ではなかなか見られず、2年くらい前にDVD化されて私も初めて見た。主演はドラキュラものから離れて新し…

古代文明と気候

ブライアン・フェイガン『古代文明と気候』(東郷えりか訳、河出書房新社)を読んだ。最近のこの分野の深化には著しいものがあるようだ。類書もいくつか出ている。自分の本でも、アイルランドの火山噴火による天候の悪化で、巨石文化に大きな転換点が訪れた…

秋分の日の朝日が入る遺跡

『巨石』でアイルランドのボイン渓谷に残るNewegrangeやKnowthの内部の写真を借してくれたマイケル・フォックスが、秋分の日の朝日が Loughcrewの石室内に入り、奥の、太陽や星を象ったように見える彫刻のある石盤を照らしている写真を送ってくれた。彼はア…

Kilaのライブ/稚児行列

土曜、三鷹市の公会堂にアイルランドのバンドKilaのライブを聞きに、編集者Tさんと、なぜか家族連れで行く。義母の介護が続いていたので、皆、いい気分転換になるかなと思い、子守りがいないので娘も連れて行ったが、なかなか楽しめた。Kilaは演奏の基本はア…

マドンナのライブの特等席の値段がオークションで50万とは。だいたいチャリティーでもないのに、主催者がチケットをオークションにかけるというのは、どういうことなんだろう。実益よりも話題作りなんだろうが、なんでもかんでもオークションでもないだろう…

『ムー』!/陰謀論/ヴァルティナの新譜

『ムー』(!)に拙著『巨石──イギリス・アイルランドの古代を歩く』の書評が掲載された。有り難し。「先史超文明論」「宇宙考古学」的視点に欠けているという指摘はいかにも『ムー』ならでは、という感じだ。これまであまり詳しく読んだことのない雑誌だっ…

出久根育さんの個展

土曜、銀座に画家の出久根育さんの個展を見に行く。最終日だった。現在プラハ在住の画家で、我が家は夫婦共に大ファンなのだ。今回は昨年出版された絵本「マーシャと白い鳥」の内容に沿った(でも、原画ではない)ものだった。数年前に見たホフマンの「砂男…

中米最古の文字

メキシコで中米最古といえる文字が出土したらしい。 http://www.saitama-np.co.jp/news09/15/05i.html オルメカの遺跡の中から出たのだそうだ。紀元前900年ころのものらしい。なんとも素朴な、甲骨文字をもっと素朴にしたような文字だ。オルメカは謎の多い文…

なんで飛び級がダメなのか?

目下、娘の最大の関心事は水泳なのだ。 3月末生まれ故、同級生に比べて体もずっと小さく、はっきり言って学校の勉強は、ほとんど塹壕に入って頭を低くして弾に当たらないように息をころしている状態なのだが、昨年の夏に一緒にプールに行き、水泳教室に通い…

ヤァラルホーン

朝仕事に行く前にもたもたテレビなど見ていると、連日いやなニュースばかり耳にするのだが、今日聞いた話は中でも最悪だった。中学1年の女子が柔道部の練習中に上級生に虐待され、頭を強く打って植物状態になっているという。女児を最初に診断した医師はあま…

谷保

娘を国立に連れて行く用があったので、国分寺の母親を呼んで谷保に散歩に出かけた。谷保天神周辺は子どものころ、よく遊びに行った場所だが、20年ぶり(もっとかな?)くらいに訪れて、あまり印象が変わっていなかったので驚いた。もちろん、畑などは少なく…

『エミリ−・ローズ』と悪魔払い

8月9日に書いた、カナダ人の瑪瑙コレクターからメールが届いた。彼は本当にパナマで暮らしていたようだ。赤ん坊といっしょに浜でくつろぐ写真など多く送ってきた。君の話は本当だったんだね、疑ってすまなかった、カナダ人君よ(と、ここで書いても仕方ない…

自由研究

土壇場になって子どもの夏休みの宿題を手伝うなんて漫画の中のイメージしかなかったが、まさか自分がやる羽目になるとは。 いや、手伝うというか、「指導」だけど.....。自由研究とやらに昆虫の観察記をするというので、死んだカブトムシをスケッチ用にとっ…

ヴァルティナのライブDVD

フィンランドのバンド、ヴァルティナのDVDを買った。そろそろ新譜が出ているのかなと、オフィシャルサイトを見たらば、新譜も出ていたし、DVDも出ていた。サイトから直接paypalで購入した。これがなかなか楽しいDVDだった。 DVDは買っても一度見るとそれきり…

カラスウリの花

帰宅途中にカラスウリが咲いている場所がある。夜咲く花だ。玉のつぼみが割れ、中からクモの巣のような、細い糸がからみあった花弁が現れる。繊細で脆い花だ。一晩咲いてそれきりだと思う。子どもの頃、毎年夏になると家の近くの竹薮一面にこの花が咲いてい…

飛鳥・益田の岩船

『芸術新潮』が飛鳥の特集をしている。ここ数年重要な発見が相次だし、さらに高松塚古墳やキトラ古墳の損傷を放置したり傷をつけたりしていたことを隠していた文化庁の問題などがあったので、いろんな意味で話題にのぼり続けていたといえる。キトラ古墳の天…

ベルファストの壁画

『巨石』で写真を貸してもらったアメリカ人の写真家Tom Kumpfは毎週月曜に写真入りのメールを送ってくれる。彼はベトナムで長く戦い、日本の基地にも度々来ていたらしい。私の本に、アイルランドのニューグレンジの近くにあるナウスという遺跡の内部の石室の…

「石に呼ばれて」はいません/擬態

今週の『週刊東洋経済』で、写真家の中川道夫さんが拙著『巨石──イギリス・アイルランドの古代を歩く』の紹介をしてくださった。写真を撮るのは好きなのだが、そもそもきちんと一眼レフに習熟することがなかったし、ここ数年ほどは、旅行のとき以外はほとん…

そうです、胃が痛いんです/「未来への遺産」

胃の内視鏡と内蔵のエコーの検査の結果、特段の問題は無し、ということで、ひと安心。今度は前の「顔を上げない」医者ではなかったが、「異常無し。ではこれで」と終わろうとするので、「あの、胃痛はどうしたらいいすか?」と聞くと、「え?胃が痛いんです…

変わり玉/「イヴの七人の娘たち」

変わり玉という名前で呼んでいたが、丸く、舐めていると色が変わっていく飴があった。私は瑪瑙が好きで集めているのだが、縞瑪瑙の内部構造は、この変わり玉と同じようになっている、と、よく人に説明する。先日、石神井公園の南口にある菓子屋で、変わり玉…

「ローズ・イン・タイドランド」

数年前だが、有名なブロック玩具レゴに、女の子向けの小さな赤ちゃん人形があった。高さ5センチくらいの大きさで、「母親(姉?)人形」の付属品だった。レゴというとどこか男の子向けのオモチャという印象があるが、おそらく女の子にも大いに遊んでもらおう…

矢川緑地/Grimms

日曜に姉夫婦と子どもを連れて、立川市の矢川に。立川段丘の崖下から湧きだし、南武線の矢川駅の南を通り、甲州街道を横断して、最後は府中用水の支流と合流する川だという。緑地が保護されているエリアがあるが、水が冷たく澄んでいて、驚いたことにカワラ…

サボテンと振動の関係

サボテンがグングングングン大きくなっている。怖いくらいだ。 何年かに一度、伊豆高原のシャボテン公園に行くと(好きなので)、いくつかサボテンを買って帰る。サボテンにはいろんな形があって面白いのだ。泡珊瑚みたいなやつとか、ウニみたいなやつとか、…

俺の顔を見ろよ、医者。/カナダ人の「友達」

どうも胃がすっきりしないので、仕方なく胃腸病院に行く。行くときはいつも延々と待たされる病院なので、覚悟して行ったが、台風の影響か、比較的空いていた。だが、驚いたことに、応対した医者がずっとカルテばかり見ていて、最後まで一度も私の顔を見なか…

市営プール/ポランスキーのマクベス

暑い。たまらず7歳の娘と市営プールに。昨夏、水に顔をつけるのがやっとで、「手を離さないでー!!」と大声を出していた娘も、今は「あ〜ぁ〜、河の流れのようにぃ〜」と歌いながら仰向けに泳ぐまでに水をナメきっている。きもち悪いので、止めてほしい。 …